埼玉県内・共済組合会員限定・非営利組織・営業なし等により、坪単価30万円代という圧倒的な坪単価の安さを誇る県民共済住宅で住宅を絶賛建築中の、ひなです。
着工から2か月がたち、木工事が進んできました。
↓↓前回はサッシの施工まで終わりました。
今回は、電気配線と壁断熱材の施工です。(今回は断熱材の前半まで)
断熱・気密を意識するなら、しっかりと見ておくべき工程です。
今回も、後々見返せるように写真多めで行きます。
全体スケジュール
前回に引き続き、4屋根工事~5木工事の間です。
電気配線とアンカーボルトの熱橋処理(着工68日目(上棟20日目))
前回から5日後に現場を訪れました。
現場監督さんからは、電気配線はすでに終わっているとのことだったので、高さ等の確認をしました。
一応全てメジャーで図りましたが、特に大きなずれはありませんでした。
(数cmのずれは許容しました。)
外壁面コンセントの気密処理問題
以前現場監督に、「外壁面のコンセントには気密ボックスは付きますか?」と聞いたところ、「標準で付きます」との回答を得ていたので安心していたのですが、この時点ではついていませんでした。
私のイメージしていた気密コンセントボックスは↓↓のようなものでした。
そのため、当然電気配線施工時にはついているものという認識がありました。
あれ、おかしいなと思い、(現場監督はお休みだったので)大工さんから電気屋さんに電話して確認してもらったところ(大工さんありがとうございます。)、
「内付けタイプのものを付けるためこの時点ではつけていない。ボックスタイプ(上記写真のようなタイプ)は指示がなかったのでつけていない」という回答をいただきました。
その時はなるほど、後から付くのねと納得しました。
後半の「指示がなかったのでつけていない」というところが若干気になったので、
後日監督に「事前に言えばボックスタイプを付けてもらえたのか?」と確認しましたが、答えは
「県民標準は内付けタイプであり、変更は出来ない」でした。
有名な施主ブロガーさんでボックスタイプにしてもらっていた方がいた気がしますが、うちの監督は出来ないということだったので、(しかも配線が終わった後だったので)諦めました。
なお、後で色々調べた結果、内付けの気密コンセントボックスは
『気流止めにはなるけど気密ラインはとれない』
というのが当方の認識です。
これについては別途記事化したいと思います。
(いつか気密一本で記事を書きたいけど叶うのか…)
なので、出来ればボックスタイプのものを付けたかった…高確率でうちの監督さんにはNGが出そうだけど、事前に言えばチャンスはあったかもしれない…これは後悔ポイントになりそうです。
アンカーボルトの熱橋処理
さて、断熱・気密をある程度勉強すると、どこかで出てくるのが
【金物の熱橋(ヒートブリッジ)処理】です。
特に基礎と繋がっているアンカーボルトは下からの熱を伝えやすいです。
そのため、断熱にこだわりのある工務店などでは金物にウレタンを吹付けるなどして熱橋対策を行っています。
当然、県民共済住宅の標準施工では行っていないので、希望する場合は要交渉です。
私の場合、事前に現場監督さんに「アンカーボルトの熱橋処理をしてほしい」旨を伝えており、
監督さんからは「現場の大工さんに指示します」との答えを貰っていたので安心していましたが、
断熱材が入ってしまうと外壁側のアンカーボルトは見えなくなるためこのタイミングで確認しておこうと思いました。
現場で大工さんとの交渉
現場について大工さんたちに挨拶して早々、大工さんから、
「監督からアンカーボルトのどうのこうの言われたけどどういうこと?」
と言われました。
どうやら監督さんから口頭のみでざっと言われただけで、何をすればよいかがわかっていないようでした。
現場は一部断熱材が施工され始めていましたが、アンカーボルトは当然未処理でした。
このタイミングで現場を見に来なかったら、断熱材が施工されて分からなくなる=闇に葬られていた案件だと思うので見に来て良かったです。
とりあえず、大工さんには「県民の標準施行外であることは承知しているが、施主のこだわりとして監督さんにお願いしたもので、特にダメとは言われていない」というお話と、熱橋処理の意味やどうして欲しいかを伝えました。
大工さんからは「指示書にない」「やったことない」「ウレタンなんてそんなにない」等々言われましたが、
「(買ってきたウレタンスプレーを見せながら)自分でやるのでやらせてください」と言ったらお許しが出ました。
ウレタンを吹くのは初めてで、中々難しかったですが、結局大工さんの手助けも借りながら、上手く覆うことが出来ました。
なお、吹き付けた個所はほとんどが外壁面で、グラスウールで覆われることから、全体を覆う必要はなかったのでは疑惑がありますが、念には念をいうことで。。
とりあえず、これでアンカーボルトの熱橋処理はOKだと思います。
配管の気密処理
前回は未処理だった配管回りについては、コーキング処理がされていました。
こちらも念のため、コーキングの上から気密テープ処理を行いました。(施主DIY)
窓回りの気密処理
サッシ廻りのクリアランスについては、グラスウール充填で対応いただける予定です。
その他に、窓回りの木材同士の隙間について、施主DIYで気密テープ処理を行いました。
施工後はこんな感じです。
この部分の処理については、以下の動画を参考にしました。
断熱材の施工
既に、断熱材の一部が施工されていました。
これ、正直に言いますね…
めっっっちゃ綺麗!!!!!!
袋部分にヨレがほとんどなく、袋の耳もしっかりと重なってタッカー止めされていました。
県民共済住宅に限らず、いろいろな施主ブログを見てきましたが、ここまで綺麗に施工されているのはそうそうないんじゃないかなと思います。
よく大工さんを当たりだ外れだというのを見かけますが(それ自体おこがましいと思いますが)、県民施主ブログでは外れの大工さんは見ないですね。
一応、ホームインスペクションによる断熱検査も施主負担でやるつもりで、その旨も大工さんには伝わっていたので、より丁寧に施行してもらえたのかもしれません。
ちなみに、大工さんは「いつも通りだよ(ドヤァ)」といっていました。
写真だと見えづらいですが、上からの配線貫通部についても、気密テープによる気密処理がされていました。
長くなってしまったので、今回はここまでです
おまけ~施主DIYについて~
今回、大工さんの聖域である現場に踏み込んで好き勝手やらせていただきました。
大工さんからしたら、素人が好き勝手現場に手を加えてもらっちゃ困るとは思います。(危ないし)
なので、決してオススメはしませんが、特にこだわりがある場合には、その気になればこういうことも可能です。
特に私の場合は、
①作業着で現場入り
②気密テープを自前で用意(コーナンプロやネットで売ってます)
③ウレタンスプレーも自前で用意(コーナンプロで普通に変えます)
という、やる気満々で玄人感満載の雰囲気で行ったので、大工さんとの交渉も上手くいったのかもしれません。
最終的に大工さんからは、
「お客さんはこういうのが好きなんですね~」と言われ、DIY好き野郎という評価に落ち着きました。
以降も割と好き勝手やるのですが、一応大工さんとの信頼関係?のもと行っていますのでご了承ください。
多分普通のハウスメーカーでこういうことをやろうとすると、ともすれば営業さんや現場監督さんに怒られそうな気がしますが、、
そこは一人で膨大な案件を抱えている県民共済住宅の現場監督さん。余裕でそこまで管理しきれません。